新しい職場は、働きやすかった。 仕事内容は自販機の管理。 130台くらいの自販機を担当して、トラックで周って ジュースを補充する。 忙しいけど、無理なくできる作業が良かった。 周りの先輩も丁寧に仕事を教えてくれた。 そして年が一個下の同期も居た。 …
社会人3年目。 満足な生活はできていなかった。 休みも少なく、給料も少ない。彼女もいない。 でも仕事を通じて、社会の常識や、礼儀、感覚、 人を思いやることの大事さは勉強できていた。 いかに今までの自分が自己中で周りが見えていなかったのかを、 痛感…
22歳の夏。 世間はお盆休みの最中。 僕はまた、地元に戻ってきた。 夢破れて、 全て手放して、 帰ってきた。 大阪から帰ってくるまでの道中これからのことを考えた。 今まではお金がなくて、経験できなかったことがたくさんある。 社会人になって、お金を稼…
入学して3ヶ月が経ち、7月になった。 いつも通り学校に行くと、先生から 「ダイナマイト関西っていう大喜利の大会があるけど、予選に参加してみない?」 と言われた。 もともとその大会は知っていたし、大喜利は好きだったから参加することにした。 相方も…
初めてのネタ見せ。 僕たちは一番安定しているネタを見せた。 先生からの評価もよかったし、同期の評価もよかった。 最初の1カ月くらいは大喜利の授業でも、先生に褒められたりして、 良いスタートがきれていた。 5月に入ると、少しずつコンテストが始まった…
オーディションに合格した僕たちは、晴れて松竹芸能のタレントスクールに 通うことになった。 入学初日。 夕方から説明会を兼ねた入学式が行われた。 会場は吉本みたいに大きな劇場でやるのではなく、 普段の稽古場だった。 人数も少なく、20人ほどしか入学…
わろてんかの講座を終えて、僕たちはオーディション用にネタを 仕上げていた。 仕上がりも良く、舞台にも立てたことから自信もついていた。 松竹芸能タレントスクールのオーディション当日。 道頓堀にある松竹芸能専用の劇場「角座」に向かった。 劇場でオー…
いよいよ当日。 僕たちはいつも通り集合して、自転車で会場に向かった。 不思議と緊張はしていなかった。 楽しみの方が大きかったからだと思う。 会場に着き、まずは舞台の確認をした。 先生は色々セッティング等で忙しそうで、その様子を見ていたら 少し緊…
社会人お笑い講座「わろてんか」のメンバーは、 みんなおっちゃん・おばちゃんだったけど 優しくて心温かく僕たちを受け入れてくれた。 講座の内容は、漫才・コント・ピンネタ・お芝居を勉強した。 大体の流れは、まず先生が用意してくれたベタな台本をもら…
それは図書館の入り口に置いてあった。 さまざまな講座紹介のチラシの中に、 「わろてんか!一緒にお笑いやりませんか?」 という文字を見た。 なんだ、これは。。 少し興味が沸き、チラシを手に取ってみると 社会人が集まって漫才やコントを勉強し、実際に…
大阪に来て2年目の冬。 元相方に連絡を取り、久しぶりに家に行った。 6畳1Rの狭い部屋。 そこで色んな話をした。 今年は芸人としての活動が出来なかったこと、 バイトで出会った芸人の先輩の話し。 これから自分がどうしたいか。 そして、1年間なにもで…
かなり落ち込んでいる様子だったけど、 しゃべるといつも通り明るい感じだった。 だけど無理やり明るくふるまっているように見えた。 僕は 「何かあったんですか?」 と先輩に聞いた。 するとバックヤードにいた社長が 「妹さんが亡くなられたんや。」 と言…
大阪に来て2年目。 春になり僕は、また1人になった。 相方とは解散して自分の道へ進もうと決めた。 不安はあったけど、やるしかない。 気合を入れた。 レストランの皿洗いのを辞めて、コンビニのバイトにした。 日中少しでも活動できるように夜勤で働いた…
新年を迎えた。 あと3ヶ月でNSCを卒業する。 僕たちはコンビ解散をするための最後のネタを、 NSCの卒業公演で披露することを決めた。 新ネタを用意し、 練習も良い感じに出来た。 自分の中でこれがこのコンビでやる最後のネタだと思うと、 自然と熱が…
秋。 NSCの中でも優等生組と凡人組がはっきりしてきた。 優秀な生徒がAクラス。 その次がBクラス、 そして出来損ないの集まりがCクラス。 先生の評価(主にネタ見せ)の良い順にクラス分けが行われる。 僕たちはずっとCクラスにいた。 Cクラスの生徒…
大阪に来て初めての夏。 僕たちは毎日漫才漬けの日々だった。 夜の公園でネタ練習していたある日のこと。 その公園はかなり大きい公園で夜でも利用する人たちが居た。 散歩をする人、 ギターで弾き語りをする人、 スケボーの練習をする人など。。 僕たちは、…
1本目のネタ見せが終わって、2本目、3本目と取り掛かる。 ネタ見せの授業は毎週行われるため、 すぐにネタを作らなきゃ間に合わないからだ。 ネタを作っては、練習し、ネタ見せをし、ダメ出しをもらい、 またネタを作る。 この繰り返し。 サイクルが早い…
コンビ結成後、 僕は1本目のネタを作るために全力で挑んだ。 家に閉じこもって、 何度もネタを練っていた。 授業もネタができるまでは休んだりしていた。 相方には授業も出なあかん。と言われていたが、 「ごめん。どーしても早く完成させたくて」 と断って…
入学してから1ヶ月が経った。 最初の1ヶ月はオリエンテーションなどで、学校に慣れるための授業が多かった。 5月に入ると段々周りもコンビを組みはじめ、ネタ見せの授業で自分たちのネタを披露していた。 (ネタ見せの授業とは、構成作家の先生とクラスの…
19才になった春・3月。 僕は一人で大阪に住み始めました。 夢だったお笑い芸人になるために。 自分は無力じゃない。 人を笑わせれるんだ。 ということを証明するために。。 アパートは6畳1R、家賃2万5千円。 この激安物件で僕は、漫才の勉強をしまく…
いつも通り弁当屋のバイトをしていたある日。 店長から何気なく、 「ユニバーサルスタジオジャパンって行ったことある?」 と聞かれました。 僕は、 「行ったことないですよ。」 と言うと、、 店長から 「行ってみたい?」 と言われました。 僕は、 「1回く…
高校二年生の時に、近所の弁当屋でアルバイトを始めました。 個人経営の小さな弁当屋で、30代後半のおっさんが店長で、お手伝いの店長のお母さんの2人でお店を営業していました。 学校が休みの土日のみの出勤で、 朝7時に出勤、 弁当を詰める、レジを打つ…
高校3年生。 相変わらず適当に学校に行っては、ほとんど誰とも関わらず帰宅する。 そして週2、3日は学校を休んでいた。 無気力な毎日、 人間不信にもなり、 「死にたい」と親にも言うようになった。 お母さんはたくさん泣いていた。 とりあえず生きている…
中学生の頃はホントにちゃらんぽらんだったので、ロクに勉強もせずに頭の悪い高校に進学しました。 いわゆるヤンキー高校です。 僕はヤンキー気質ではなかったので、さえないキャラで何となく学校生活を送っていました。 当時のウチの高校の風潮がケンカの強…
中学生にあがりたての頃、僕は完全に友達作りに出遅れクラスになかなか馴染めないでいました。 元々の人見知りと、中学校の人数の多さにびっくりして気持ちがついていきませんでした。 それでも2か月くらいすると数人しゃべれる友達ができました。 友達がで…
僕は小学生のころは内気で、口数も少なく地味な感じの子どもでした。 毎日ボーっと暮らし、早く大人になって自由に生きたいな~って思っていました。 無気力なクソガキです。(笑) しかし、僕は小学5年生の時にお笑いに目覚めます。 当時水曜の夜10時に放…
初めまして。 THE一般庶民・兄ちゃんです。 元芸人です。 今は社会人として働き、肉体労働で汗を流し、土日に休み、また働くという生活を繰り返しています。 趣味は筋トレ、ギター演奏、水曜どうでしょう。。 特に筋トレにハマっていて、週4ほど通いバチバ…