負け犬決定!!幸せってなんだろう。。(社会人編)

 

社会人3年目。

 

満足な生活はできていなかった。

 

休みも少なく、給料も少ない。彼女もいない。

 

でも仕事を通じて、社会の常識や、礼儀、感覚、

 

人を思いやることの大事さは勉強できていた。

 

いかに今までの自分が自己中で周りが見えていなかったのかを、

痛感できた。

 

少しづつ社会人に慣れていた。

 

このころ、彼女が欲しくて色んな飲み会などに参加して

真剣に恋活をしていた。

 

知り合いの紹介や、恋活アプリ、街コン。。

 

婚活パーティーにも参加した。

 

「この人いいなぁ」

 

と思っても、ラインが続かなかったり、

 

2回目のデートがなかったり。

 

婚活パーティーに参加した時は、緊張した。

 

なにせ周りは結婚を考えている人たちがくるから。

 

半端な気持ちでは失礼だと思った。

 

初めて参加した時に、マッチングした女の子がいた。

 

僕は何度もデートに誘い、食事をし、本当に好きになっていた。

 

告白をした。

 

真剣に人を好きになって、自分から告白したのは初めてだった。

 

答えは、、

 

「あなたは良い人だけど、もう少し考えさせてほしい」

 

とのことだった。

 

それからも連絡は取ったりはしていたが、食事に行くことはなかった。

 

ある日、その人から電話があった。

 

滅多に無いその人からの電話。

 

電話越しにその人は泣いていた。。

 

「実は片思いしている人がいて、、どうしてもその彼のことが忘れられなくて。」

 

「数日前に連絡したら、実は両想いだったことがわかって。。」

 

「ごめんなさい。。」

 

「本当にごめんなさい。。」

 

とすごく泣いて謝っていた。

 

僕は今すぐに泣きたい気持ちをこらえて、

 

「あなたが幸せになってくれるならそれで僕は満足です。」

 

そう伝えて電話を切った。

 

僕は放心状態になった。

 

なんのやる気も起きなかった。

 

これが現実か、、と思うと泣けてきた。

 

ちょうど仕事でも散々失敗していた時で、

 

「ああ、クソだな。おれの人生は。。」

 

と余計に泣けてきた。

 

これからどうやって生きていこうか。。

 

もう何をしてもダメだ。

 

彼女もダメ、

 

仕事もダメ、

 

夢もダメ、

 

詰んだんだと思った。

 

翌日から、僕は自分を見つめ直すことにした。

 

何も無い自分をゼロから振り返った。

 

「なんで僕はこうなんだ。」

 

「何がいけないのか。」

 

「どんな風になりたいのか。」

 

それを必死に考えた。

 

自己啓発の本もたくさん読んだ。

 

そして人生を切り開くのは、やっぱり自分なんだ!!

 

ということに気づいた。

 

失敗の経験も必要。

 

今回の失敗は必ず糧になる。

 

でも糧にするのは自分なんだ。

 

そう思えるようになってから、僕は今の会社より条件の良い会社を探した。

 

安定がないと彼女も作りにくい。

 

自分の気持ちにも余裕が生まれない。

 

休みがしっかりとれて、給料の良い会社。

 

そして自分にできそうな仕事。

 

まずは環境から変えて、

 

もう一度真剣に「幸せ」をつかみに行こう。

 

じゃなきゃこのままでは何も変わらない。

 

これを大前提に新しい職探しを、会社では内緒で始めた。

 

転職エージェントという新しいサービスを利用した。

 

自販機の管理の仕事を提案された。

 

大手の会社だったし、条件も良かった。

 

僕は面接を受けることにした。

 

書類選考があって、名古屋の人事部で面接。

 

今まで大手の会社の面接は受けたことがなかったので新鮮だった。

 

すごく緊張もしたけど、少しワクワクもした。

 

とりあえず転職活動に慣れれば良いから、ゆっくり慌てずに探そう。

 

と思っていたら、まさか受かっていた。

 

ビックリした。

 

いきなり転職できてしまった。

 

うれしかったけど、今の会社には何て言おう。。

 

そのことが頭を埋め尽くした。

 

僕を2度も採用してくれた社長、

 

優しく迎え入れてくれた会社のみんな、

 

この人たちを裏切ることになる。

 

それでも前に進まないといけない。

 

自分で自分の「幸せ」をつかみに行くんだ。

 

周りは関係ない。

 

なかなか言えずにいたが、勇気を振り絞って社長に伝えた。

 

社長は

「いつかこんな日がくると思っていた。」

 

「君のことは信用しきれなかった」

 

「辞めてくれるのは結構だ。」

 

激怒していた。

 

それはそうだ。

 

僕が明らかに悪い。

 

色々世話になった人を裏切ったことになるんだから。

 

今思えば、もっと相談したり、

 

言い方の問題だったり、

 

上手くやれたはずだとも思うけど、

 

当時はそれができなかった。

 

それでも言えたことに、自分では納得していた。

 

これで、人生が進む。

 

人を傷つけてしまったけど、

 

今はこんなやり方しかできないけど、

 

これで良いんだ。。

 

そう自分に言い聞かせた。

 

そして僕は3年お世話になった会社を辞めて、

 

新しい転職先の会社で働くことになった。

 

それが現在も働いている会社になる。。