優しいお笑い!!自分のお笑いを見つめなおす。(再スタート編)

社会人お笑い講座「わろてんか」のメンバーは、

みんなおっちゃん・おばちゃんだったけど

優しくて心温かく僕たちを受け入れてくれた。

 

講座の内容は、漫才・コント・ピンネタ・お芝居を勉強した。

 

大体の流れは、まず先生が用意してくれたベタな台本をもらう。

その台本のお手本をみせてもらう。

そのあとに僕らがその台本通りにやってみる。

そのままでもいいし、動きやセリフを自分たちでアレンジするのもOK。

最後に完全オリジナルでネタを披露する。

 

という講座の流れだった。

 

漫才やコントの時は、ランダムで相方を決めてやったので新鮮で

楽しかった。

 

なによりみんなたくさん笑いあっていた。

 

ネタを披露した時は、手をたたいて笑ってくれたり、

しょーもないことでも笑ってごまかしたり、

セリフに詰まってもみんなでカバーして笑顔になったり。。

 

僕がNSCに居たときの殺伐とした雰囲気とは全然ちがっていて、

すごく温かい雰囲気だった。

 

何回か講座を受けていく中で、

僕はあることを思うようになっていた。

 

それは、

「お笑いってなんでもアリやし、温かいものなんや。」

このことを強く感じていた。

 

今までの僕のお笑いは、

とにかく「発想」で勝負しようとしていた。

 

他の芸人とは違う、自分だけのお笑いにすごくこだわっていた。

 

でもこだわることで、逆に自分を縛っていた。

 

そうじゃない。。

 

お笑いってなんでもアリやし、笑ってもらってなんぼやん。

楽しそうな雰囲気とかも大事やん。

 

まずはお客さんが笑える雰囲気から作らないと。

「あっ、笑ってもいいんだ。」

という安心感から作らないと笑いにくくなる。

 

だから「発想」だけにこだわるんじゃなくて、

「笑いやすい雰囲気」ということにもこだわろう。と思った。

 

それをわろてんかのメンバーや先生が教えてくれた。

 

僕のなかではとても大きい気付きだった。

 

それからはゆっくりした口調、

聞きやすい言葉選び、

ネタの分かりやすさを重視した。

 

実際に講座の中でネタを披露するときは、

結構ウケることが多くなっていった。

 

先生からも「おもしろいねー」って言ってもらえた。

 

少しずつだけど、成長を感じることが出来ていた。

 

そして講座も終盤になっていき、

僕たちは最終公演の舞台練習に取り掛かった。

 

最終公演は、100人くらいのお客さんをいれて

漫才と喜劇を披露する。

 

漫才は相方と、

 

喜劇は講座のみんなと、

 

舞台に立つ。

 

実際にお客さんの前でネタを披露するのは初めてだ。

 

これが僕たちの初舞台となる。

 

長かった初舞台までの道のり。

 

当日を迎えるまでもちろん緊張はしていたが、

それよりもワクワクが止まらなかった。

 

ネタも自信のある良いのが作れたし、

練習も悔いが残らないくらいやった。

 

喜劇の方も、最初はめっちゃグダグダだったけど

みんな必死に練習して良い状態に仕上げることが出来た。

 

そして、いよいよ当日を迎えた。。