コンビ再結成!!松竹芸能所属を目標にする。(再スタート編)

大阪に来て2年目の冬。

 

元相方に連絡を取り、久しぶりに家に行った。

 

6畳1Rの狭い部屋。

 

そこで色んな話をした。

 

今年は芸人としての活動が出来なかったこと、

バイトで出会った芸人の先輩の話し。

これから自分がどうしたいか。

 

そして、1年間なにもできなかった情けなさを伝えた。

偉そうなことを言って、コンビを解散して何もできなかった。

 

「本当にすいませんでした。」

 

と頭を下げた。

 

ちょうど1年前、この部屋でコンビ解散の話を僕から切り出した。

 

そのわけは、自分がただ現実と向き合っていないのに相方のせいにして

ばかりいたからだ。

そのことを謝罪した。

 

「そして、もう一度漫才がやりたいです。」

 

「コンビをもう一度組んでください。」

 

僕はさらに頭を下げた。

 

すると、

 

「いいよ。もう一度やろーぜ!」

 

と言ってくれた。

 

本当にうれしかった。

 

今度はちゃんと自分と向き合う。

そして相方にも向き合う。

 

このことを心に決めた。

 

 

新年を迎え、

 

 

僕たちはネタ作りから、

ネタ練習を初心にかえって必死に取り組んだ。

 

お客さんの前でしっかり披露できるように、

いつでもできるようにストックを増やした。

 

地道だったけど、徐々に感覚が戻ってきて、

しかも以前よりアドリブも効くようになってきた。

 

練習もマンネリしないように工夫した。

 

そして僕たちは1つの目標を掲げた。

 

松竹芸能に入ろう。」

 

前からちょくちょく話していたことだったけど、

吉本より松竹の雰囲気があってるのかもしれない。

 

しっかり自分たちに合う事務所に入って、芸人活動することが

大事だとおもった。

 

松竹芸能に入るには松竹がやっているタレントスクールに入って

1年間で卒業して、晴れて所属芸人になるという仕組みだ。

 

また養成所に通うことになるけど、

所属芸人になれる一番の近道はこれだった。

 

目標が決まった僕たちは、さらにやる気がでた。

 

しかし今年の応募は締め切っており、来年の応募になった。

吉本とちがって、松竹の場合はオーディションがある。

そのオーディションに受かるために、今年は漫才を仕上げることに

決めた。

 

練習して、ネタを披露できる場所も見つけて、

経験を積もう。

準備を完璧にして、来年のオーディションに備えよう。

 

これからが楽しみになった。

 

久しぶりにワクワクもした。

 

そして1歩踏み出した僕たちに、新たな出会いが待っていた。

それは、とても貴重な体験になるものだった。。