堕落人生!!夢を追い求めるはずが、遊び暮らしてしまう。(プー太郎編)

大阪に来て2年目。

 

春になり僕は、また1人になった。

 

相方とは解散して自分の道へ進もうと決めた。

 

不安はあったけど、やるしかない。

 

気合を入れた。

 

レストランの皿洗いのを辞めて、コンビニのバイトにした。

 

日中少しでも活動できるように夜勤で働いた。

 

深夜バイトをして、昼間に芸人としての活動をした。

 

忙しかったけど、何もしていないと不安に押しつぶされそうで

とにかく必死だった。

 

最初は新しい相方を探した。

 

劇場に行ったり、

ワッハ上方というお笑いが勉強できる施設に行ったり、

バイト仲間から探したり、、

 

だけど全然見つからなかった。

 

当時はまだSNS文化がそこまで流行していなくて、

実際に直接声をかけながら探していた。

 

NSC時代の仲間とは全然交流を深めていなかったので、

連絡も取れなかった。

 

次第に夜勤のバイトをして、

疲れて帰ってきて、

寝て、

またバイトに行く繰り返しになっていた。

 

気づいたらお笑いからどんどん遠ざかっていた。

 

バイト仲間と遊ぶようになり、

酒を飲み、

ストレスを発散していた。

 

ただのダメ人間になってしまっていた。

 

それでも当時の自分は、

「自分は他の人とはやり方が違うだけ」

「きっかけさえあれば、まだやれる」

「オレは芸人なんだ」

と思っていた。

 

このままではいけないという気持ちはあったものの、

現実から逃げてしまっていた。

 

そうしてだらだら過ごし、

 

秋になった。

 

相変わらずコンビニの夜勤をして生活をしていた。

漫才の勉強だけは続けてはいたが、活動はできていなかった。

 

「今年は全然ダメだな。」

 

そう思っていたころ、

1人の芸人の先輩と出会う。

 

その人はバイト先が同じで一緒にシフトに入るようになってから、

知り合った。

 

愛媛県出身で僕より4期先輩の漫才師さんだった。

 

主に難波にある小さい劇場でやるライブに出ていて、

 

も賞レースを目標に漫才をがんばっている芸人さんだった。

 

バイトもしっかりこなして、

 

すごく優しくて、

 

面倒見の良い感じの人だった。

 

僕は今までのお笑いの先輩のイメージは、厳しい印象しかなかったので

少しびっくりした。

 

家がたまたま近所だったので、バイト終わりはいつも一緒に帰っていた。

 

そして、色んな話をした。

 

お笑いのことや、今までの過去のこと、これからのこと。。

 

そんな先輩とがっつり絡んだことは無かったので、

とても楽しかった。

 

しかしその先輩も売れたいけど、なかなか芽が出ないと悩んでいた。

 

そんなある日のこと。

 

いつも通りバイトに行くと、えらく沈んだ顔の先輩が居た。

 

そのわけは、とても悲しい事が起きていたからだった。

 

次回につづく。。