才能ゼロ!!お笑い界への挑戦。(NSC編)

19才になった春・3月。

 

僕は一人で大阪に住み始めました。

 

夢だったお笑い芸人になるために。

 

自分は無力じゃない。

 

人を笑わせれるんだ。

 

ということを証明するために。。

 

アパートは6畳1R、家賃2万5千円。

 

この激安物件で僕は、漫才の勉強をしまくりました。

 

DVDやVHS。

 

とにかく色んな人の漫才を見て、分析して、

 

自分がどんな漫才をするのか研究していました。

 

NSCの入学が4月。

 

それまでにある程度の武器を身に着けておこうと必死でした。

 

しかし、間に合いませんでした。

 

 

そして入学式当日。

 

大阪NSC34期生は約500名。

 

その500名が難波グランド花月に集められました。

 

初めて入る劇場に僕はワクワクしていました。

 

同時に人の多さにびっくりして、

 

すごく緊張しました。

 

式が始まるまで席で待機していると、

 

僕の後ろに座っていた二人が、

 

会話の中で漫才のやりとりを始めました。

 

ボケてツッコんでみたいな会話が聞こえてくると、

 

急に気持ちが焦り出しました。

 

「もう漫才に慣れているのか。」

 

「周りの人たちはどんなすごい人たちなんだろう。」

 

「自分はこれからやっていけるのだろうか。」

 

そんな不安な気持ちになりながら、入学式を迎えました。

 

吉本興業の会社の人たちや、

 

実際のプロの芸人さん、

 

あとは警察の方などが色々話していました。

 

内容は主にコンプライアンスや、マナー、年間の予定の確認などでした。

 

僕は心のどこかで、ひょっとして何か面白いことを披露しなくちゃ

いけないコーナーみたいなのがあるのかとドキドキしていました。

 

 

そう。

 

 

何もできないから。

 

 

 

しかし話を聞くだけで、ホッとしました。

 

そうして入学式が無事に終わり、

 

いよいよNSC34期生としての芸人人生がスタートしたのです。

 

教室に入り、また先生や先輩の話を聞く。

 

やっぱり急にはネタを披露することは無くて、

 

あいさつや礼儀のこと、

 

時間厳守のこと、

 

これからのスケジュールのこと、、などの説明だけでした。

 

しかし先生よりも、先輩の方がとても口調がきつく

かなりピリピリしていました。

 

今もテレビでたまにその先輩を見ることがありますが、

 

未だにすっごく苦手です。

 

一通り説明も終わり、一日が終わりました。

 

学校がおわると、みんな親交を深めるために飲みに行ったりしていました。

 

僕は真っすぐ家に帰りました。

 

「友達を作りにきたんじゃない。」

 

「勝負しにきたんだ。」

 

「早く漫才ができるよう勉強しよう。」

 

そのことで頭がいっぱいでした。

 

しかし、周りとの交流を深めようとしなかった僕はいきなり

壁にぶつかります。

 

それは、、

 

「相方」

 

です。。

 

全然周りと交流を深めない、

 

自分のことで精一杯だった僕がどうやって「相方」を

見つけることができたのか。。

 

それを次回に書きたいと思います。

 

P.S

 

当時の自分へ。

 

自分が才能ゼロだから、何もできないから、なめられたくないから、、

 

って思って一人で尖るのもいいけど、

 

周りの人から学ぶことがあるんだよ。

 

もっと人に興味を持たんかい!!

 

この「才能ゼロ芸人がーー!!」