最低野郎!!お笑いを勘違いして、いじめをしてしまう。(中学生編)
中学生にあがりたての頃、僕は完全に友達作りに出遅れクラスになかなか馴染めないでいました。
元々の人見知りと、中学校の人数の多さにびっくりして気持ちがついていきませんでした。
それでも2か月くらいすると数人しゃべれる友達ができました。
友達ができたのは良かったのですが、僕はその友達を何とか笑わせたくて様々な過激なことをしてしまいます。
主に、窓ガラスを割る、蛍光管を割る、先生に物をなげる、、、そのたび先生からは怒られ親も呼び出されみたいなことが度々ありました。
それでも周りの男子は「あいつアホやなー」って笑っていたので、僕は「よしっ、笑わせてる!」と思って過激なことをやめませんでした。
周りの女子は引いていました。
そして僕はクラスの嫌われ者だった女子に、いじめをしてしまいます。
主に、「なんか臭いな」って大声でいったり、「死ねや~」って言ったり、消しゴムのカスを投げつけたり、、、最低野郎です。
でも周りの男子は笑っていました。僕はいじめをしている感覚は無く、男子を笑わせていると思って全然平気でいました。
ところが夏休み前くらいに先生3人に呼び出されます。
そこには僕からいじめを受けていた女の子がいました。
先生から「いじめをしているのか?」
と聞かれ、
僕は「いじめじゃなく、周りを笑わせているんです。」
と答えました。
先生は「お前のせいで、この子が傷ついているんだ。立派ないじめだ。」
と強く怒鳴りました。
僕は本当にいじめをしている感覚がなかったので、全然ピンときませんでした。
でも横にいる女の子が泣いていました。
それを見て僕は、初めて自分がいじめをして相手を傷つけていたんだ。ということに気づきました。
自分は周りを笑わせているつもりでやっていたのに、それが人を傷つけていたということに衝撃を受け、ものすごくその子に対して申し訳ない気持ちになりました。
そして先生3人とその子の前で「すみませんでした。二度としません。」と謝罪をしました。
その女の子は「許せないけど、もう二度といじめをしないでください。」と言って、先に帰りました。
僕は女の子が帰ってから10分くらい先生たちの話しを聞き、教室を出ました。
帰り際、担任の先生が僕を呼び止めました。
すると僕の胸ぐらをつかみ壁に押し付け、
「これ以上、この子を傷つけたら許さんぞ。」
と、怒鳴りました。
僕はその言葉が心にズシーンと残り、ビビりました。
それくらいひどいことを僕は女の子にしてしまったんだ。
なんてことをしてしまったんだ。。
僕は周りを笑わせたかっただけなのに、取り返しのつかないひどいことをしたんだ。
そのことが頭を埋め尽くし、情けなくなりました。
数日後、僕の親とその女の子の親に学校に来てもらい再度、女の子に謝罪をしました。
そこで初めて女の子が、
「いいよ。もう気にしないで」
と言ってくれました。
僕は自分がちっぽけに思えました。
ひどいいじめを受けたのに、自分のことを許してくれる女の子が寛大で、僕はただのクソ野郎でした。
頭が弱い、バカ野郎です。
今でも、その女の子には申し訳ないことをしてしまったと思っています。
一生ぬぐえない僕の罪です。
それからは人を傷つけることは絶対してはいけない。
自分は大丈夫と思っていても、その人が傷ついていたらそれはいけないこと。
その痛みはその人にしか分からないもの。
他人がわかるものではない。
いじめをするやつは最低です。
いじめをされる側にも問題があるという人もいますが、それは100パーセント間違っています。
もし気に食わなかったら、関わらなければいい。
それか直接本人と話し合えばいい。
気に食わないからいじめをするのでは、全く話がおかしいです。
中学1年生の僕は、まぎれもない最低野郎だったのです。