全て崩れ落ちた!!相方に大喜利で負けて、完全に心が折れる!(松竹芸能編)

入学して3ヶ月が経ち、7月になった。

 

いつも通り学校に行くと、先生から

ダイナマイト関西っていう大喜利の大会があるけど、予選に参加してみない?」

と言われた。

 

もともとその大会は知っていたし、大喜利は好きだったから参加することにした。

 

相方も参加した。

 

予選と言っても会場でやるわけではなく、

公式ページでお題が発表されるので、解答をメールで送るというやり方。

 

そしてそのメールを運営スタッフが確認して、合否を決める。

 

合格したひとは大阪の会場で行われる「ダイナマイト関西」に

出場できるとのことだった。

 

大喜利には少し自信があった。

 

後日、公式ページでお題の発表があり、解答をメールで送った。

 

そして合否発表。

 

僕の名前は一覧には無かった。

 

相方の名前は一覧に載っていた。

 

僕は落ちて、相方が受かるという結果になった。

 

ショックだった。

 

自信のある大喜利で相方に負けて、

めちゃくちゃショックだった。

 

お笑いに対しての自信が無くなってしまった。

 

メンタルが弱っていた時にこの出来事が起きたので、

完全に心が折れてしまった。

 

「もう、芸人をやめよう。」

 

そう決心をした。

 

それからは早かった。

 

相方にコンビ解散を申し出て、

学校には退学の申し出をして、

8月には大阪のアパートを退去した。

 

相方には、

「大会がんばれよ!」

の一言も言わずに、逃げるようにして地元に帰った。

 

芸人をやりきった。というよりは気持ちが持たずに、

 

ボロボロの状態で帰ってきた。という方が正しい。

 

芸人をやめるとなった、この時期の記憶がほぼ無い。

 

それだけその時はキツかった。

 

死ぬほどキツかった。

 

だけど、今になって言いたい。

 

相方へ

 

「たくさん迷惑をかけてごめんなさい。」

 

「自己中でわがままでした。」

 

「漫才ができてホント楽しかったです。」

 

連絡先や芸人時代の写真等は、地元に戻ってきた時に全て消してしまったから

伝える手段が無い。

 

だけどいつか自分から会いに行って、

話しがしたい。

 

その時に堂々と話ができるように、

自分に恥じの無い生き方をしていきたい。

 

今はまだまだだけど、一生懸命生きて

 

「なりたい自分」になる。

 

お笑いだけが人生では無い。

 

また新しい出会いがある。

 

僕は挑戦者として人生に立ち向かうんだ。。