負け組決定!!ウケるネタが書けずに、コンビ解散。
秋。
NSCの中でも優等生組と凡人組がはっきりしてきた。
優秀な生徒がAクラス。
その次がBクラス、
そして出来損ないの集まりがCクラス。
先生の評価(主にネタ見せ)の良い順にクラス分けが行われる。
僕たちはずっとCクラスにいた。
Cクラスの生徒は先生に、
「がんばってAクラスを目指しましょうね」
とよく言われた。
ただ入学当初からAクラスのメンバーはほとんど変わっていない。
それは入学した時から、すでに完成度が高かったからだ。
僕たちCクラスの生徒とは、天と地の差があった。
その中でも僕たちは浮いていた。
ネタが出来ていないと授業を休むようになったり、
ネタ見せでは内容のひどいネタをして、
先生から「キ〇ガイネタだ。やめろ。」と言われたり、
次第に学校に馴染めないようになっていた。
ネタ作りも思うように作れなくなっていて、
僕は「このコンビでやっていくのは厳しいんじゃないか。」
と思うようになった。
そのことで何回も相方に話をした。
「君はツッコミがしたいって言うけど、全然できてない。」
「ボケをしたいのかどっちか分からない。」
「ネタだって作りにくいよ!」
と悩みをぶつけた。
相方は、
「笑わせるツッコミがしたい。」
「今はまだ出来ていないけど、いつか定着させたい。」
「焦らずにじっくりやればいい。」
と言っていた。
僕は日々コンビの関係性で悩むようになっていた。
そして12月になったころ、、
僕は相方にコンビの解散を伝えた。
「コンビを解散して、お互い自由にやった方が上手くいくと思う。」
「今後芸人としてやっていくためにも、解散したい。。」
相方はかなり反対していた。
「まだ色々やってないことがあるやん!」」
「これから出来るようになっていくって!」
しかし僕は、断り続けた。
すると相方は、
「わかったわ。」
「だけど最後に一回、満足行くネタをしてから解散しよう。」
「じゃないと終われない。」
落ち込んだ声で、そう言った。
僕は了承して、
「分かった。最後に1本良いネタをやろう。」
と伝えた。
そして僕たちは解散をするための最後のネタ作りに取り掛かった。。
~反省~
当時の僕はネタに行き詰ったり、なかなか上手くいかないことを
全部相方のせいにしていました。
ただ自分が面白いネタを作れないだけなのに、
それが一番の原因なのに、
認めたくなくて、
相方のせいにしていました。
本当に、情けないです。
今は、出来ないことをしっかり認めて
何とか改善できるように考えるようにする。
弱い自分から逃げないことが大事だと思っています。
最後に、
当時の相方へ。。
「迷惑ばかりかけて本当にごめんなさい!」