わろてんか!!社会人お笑い講座に入り、半年修行。(再スタート編)

それは図書館の入り口に置いてあった。

 

さまざまな講座紹介のチラシの中に、

 

わろてんか!一緒にお笑いやりませんか?」

 

という文字を見た。

 

なんだ、これは。。

 

少し興味が沸き、チラシを手に取ってみると

 

社会人が集まって漫才やコントを勉強し、実際にやってみる。という、

体験型の講座だった。

 

しかも講師にはプロの芸人さんがついてくれて、

全部の講座が終われば、舞台にも立てるという内容だった。

 

「これ、いいやん!!」

 

早速相方に話をすると、

 

「・・・」

 

「なんやねん、これ?」

 

と戸惑っていた。

 

僕は一通り説明し、

 

「面白そうじゃない?」

 

「舞台にも立てるって書いたるし、やってみようよ」

 

そう話すと、

 

「うーん。そうやな。やってみるか!」

 

と了承してくれた。

 

その講座を受ける初めての日。

 

僕たちは少しドキドキしながら会場に向かった。

 

どんな人がいるんだろう。。

 

雰囲気についていけるのかなぁ。

 

ちょっと帰りたいなぁ。

 

そんなことを思いながら講座を受ける部屋に入った。

 

普通のおじさん、おばさんたちが談笑をしている。

 

「あれっ、部屋まちがえたかな。」

 

と思い、受付に確認するが間違いなかった。

 

僕たちはもう一度部屋に入りあいさつをした。

 

「こんばんはー」

 

すると、笑顔で挨拶を返してくれた。

 

年齢層は高めで、一番年上の人で77歳のおじいさんも居た。

 

みんな楽しそうに話していて、雰囲気は明るかった。

 

そして講師の先生が部屋に入ってきた。

 

「自己紹介しまーす。お尻芸人のたーじーです。」

 

玉山鉄二のお尻役で、ドラマに出演してました。」

 

「玉山君のお尻を撮るシーンがあったんですけど、

その生尻は僕のおしりだったんですよー。」

 

 

強烈だった。。

 

周りのみんなは爆笑していた。

 

先生の自己紹介が終わると、講座を受ける生徒の自己紹介が

始まった。

 

主婦、サラリーマン、定年退職をしたおじさん、おじいちゃん。

 

僕たち以外のみんなは去年も講座を受けていたみたいで

先生とは顔なじみだった。

 

そして僕たちの番。。

 

「はじめまして。」

 

「にいちゃんと言います。」

 

「21才です!」

 

と言うと、

 

おばちゃんたちが

 

「えーめっちゃ若いやん!」

 

「ウチらの子どもと同じくらいの年やん」

 

「どーしよう。ウチらおばちゃんや」

 

と僕たちの自己紹介なのにすごく盛り上がっていた。

 

そのおかげで、明るい雰囲気で自己紹介を終えることができた。

 

この日は、これからの流れや設備の説明などがあって終わった。

 

帰り道に、相方と今日のことで色々話した。

 

「若い子全然おらんやんけ!(笑)」

 

「なんやお尻芸人って!」

 

「大丈夫なんか。この講座?」

 

でも2人とも

 

「なんか面白そうやな!」

 

という同じ感想だった。

 

そしてこのお笑い講座が、

 

僕たちにとって素晴らしい経験をさせてくれることになっていった。。